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埋没課題発掘工程入門編

講座1:事業構造変化とシステム更新サイクルの関係

事業構造変化とシステム更新サイクルの関係

この後に続く講座(「超上流工程入門編」、「RFP工程入門編」)では、「システムを構築するための工程」についてお話ししますが、ここでは、それ以前の工程を「企画起案工程」と定義し、取り組むべき視点及び企画書としてアウトプットする重要性をご紹介します。

はじめに、企画起案工程の必要性についてお話しします。まず、基幹システムの更新サイクルは我々の調査によると、12年間という長期サイクルであるという結果がでました。最長ではなんと30年間です。それほど基幹システムというのは、一度導入するとなかなか変えることができない「レガシー(遺産)」であることがわかります。冒頭の工程を当てはめると、導入後8年目以降から「超上流工程」が始まり、10年目以降でRFP工程そして、基幹システム再構築という大日程計画となります。本講座の「企画起案工程」は、3年以降から7年目あたりで継続的に実施する工程となります。

一方、ビジネス環境や事業構造の変化は早く、12年間全く同じということはありえません。特に事業領域や取り扱い商材・提供サービスは環境に合わせて、たゆみなく変化しています。本来であれば、こうした事業環境の変化を吸収して、柔軟に対応できる基幹システムであれば問題は無いのですが、実際はなかなか対応できません。この結果、本来、事業運営を支えるはずの基幹システムがビジネス環境の変化に対応できず、その間に「歪み」が生じてきます。そして時間の経過とともに、この「歪み」が大きくなり、結果、人力で対応するということになり、年月が経過するのに伴い、システムの影響度が大幅に低下するという事態を招くのです。

ビジネスの変化と基幹システムの時間経過とともに大きくなる「構造的乖離」をどのように見つけて補正していくのかというのが本講座の主要テーマとなります。是非、皆さんの会社の基幹システムは、いつ導入されたのか?という起源をおいた上で、今、何をする工程であるのかを再認識していただければと思います。もし、今12年に近づきつつある、いやもう12年以上経過しているということであれば、皆さんの会社の基幹システムは12年以上前のビジネス環境や構造を前提に構築された基幹システムであるのです。日々の業務現場で多くの課題が発生しているのは、当然と考えることから始めてみましょう。これが「企画起案工程」のスタートです。なお、潜在的な課題を本講座では「埋没課題」と呼ぶこととします。

ポイント

自社の基幹システムはいつ導入されたかを調べる

ビジネス環境変化と基幹システムの更新サイクル12年間には「構造的乖離」がある

企画起案工程は、構造的乖離を補正する手段を考察する工程である

埋没課題抽出方法論セミナーより