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埋没課題発掘工程入門編

講座4:社内埋没課題構造図Ⅱ

社内埋没課題構造図Ⅱ

ここでは、一般的なシステム部署を取り巻く課題を整理してみます。第一の大きな問題は、「団塊技術者大量定年問題」です。もうすでに始まっていますが、80年代から情報システム構築第一次勃興期に企業にシステムを初めて導入された担当者が定年の年代になってきたということです。企業サイドからするとシステム担当者の世代交代が急速に進んでいるということです。特に、オフコン等のシステムを長く利用されている企業様では、過去の資産のスキルトランスファーが難しく苦慮されています。

また、我々のようなシステムベンダーでも同じことがおきていて、COBOL等の技術者の人材枯渇が問題となっています。若手はやはり新しい技術を勉強したいというのが本音です。よってCOBOL等については、スキルカリキュラムには入っていないというのが実情で、結果、お客様より要請があった場合は、ベテランの技術者を配置せねばならず、価格も高くなる傾向にあります。こうした傾向は今後も続くと想定されています。また、企業のシステム責任者の悩みの種は、若手の育成です。システムを専門にする企業ではないために、部独自で育成計画を策定しなくてはなりませんが、殆どが「自己研鑽型」になっているのが実情のようです。仕事の通常の運用系とPC系の業務現場対応が主となり時間の創出ができないこともありますが、若手のシステム思考が高ければ高いほど、「スキルアップしたいのに」という不満が高まるということもあるようです。ただ、ユーザー企業におけるシステム担当者は、自社の事業や業務現場に強くなければならないと我々は思うのですが、実態は、システム担当者と業務現場の距離はまだまだ縮まりそうにありません。是非、こうした事業・業務現場教育をスキルカリキュラムに組み込むこともご検討下さい。

そして、もう一つの問題は、古い仕組みの場合には過去の資産が複雑に絡み合い、簡単に手を加えることができなくなっており(スパゲティ状態)、なんとか修正をしたとしても異なるところで不具合が発生することもあり、担当者としては、触れたくないシステム(触れると事故る)というのも本音のようです。こうしたシステム自体の問題も、ビジネスと基幹システムの「乖離」が発生する大きな要因になっているのです。また、業務現場も「現状システム」の要望や不満を伝えることが多いが、なかなか対応してくれないことで、益々、システム担当者と業務現場間に歪みが蓄積していってしまうことも組織で解決すべき重要な課題です。

ポイント

加速するシステム技術者の世代交代に対応できているか?

若手システム担当者のシステムスキルカリキュラムは策定されているか?

システム担当と業務担当間の意思疎通はできているか?

埋没課題抽出方法論セミナーより