03-3406-1604

販売管理TOP > 成功に導くシステム構築術

埋没課題発掘工程入門編

講座5:財務会計埋没課題構造図

財務会計埋没課題構造図

財務会計に関連する「埋没課題」についてご紹介いたします。財務会計自体はパッケージの導入が進み特に課題がないようですが、いくつかのポイントについて確認が必要です。

まずは、基本は財務会計ですが、今後の課題はやはり「管理会計強化」です。企業特有のセグメントで売上や粗利だけではなく、原価・経費・間接人員の資源の投入等を「見える化」することが急務と考えている企業が増えてきています。つまり「会社全体としての利益を上げる」ことへの経営層の期待が高まっているのです。ただ、管理会計の実現には、計画系の構築が不可欠です。この計画系は企業色が強く、個別に構築しなくてはならないこともあり、かなりハードルの高い領域ではありますが、計画と実績を対比して、「差異」についての対策を短いサイクルでマネジメントを回すためには、重要な領域です。

二つ目に、財務会計に関することでは、表計算による個別の管理が経理や債権債務担当者独自の方法で実施されており、財務会計投入までのプロセス及び投入後のプロセスが「属人化」しているケースも散見されます。こうしたプロセスを分解して、結果として、月次決算や期末決算が、「締め後何日で確定し、経営者に報告されるのか?」を埋没課題の指針としていかに早く決算を確定するか?という取り組みが重要です。

次に、財務会計のメッシュについても考えてみて下さい。財務会計は、仕訳伝票がベースですが、その伝票がサマリーで入力されていたり、特に原価要素や追加費用要素も同じく、伝票のメッシュが粗く、原因追及のためのデータとして活用できていないというケースもよくあります。利益をマイナスに導くような科目要素については、現状のメッシュの粗さを見直し、原因が後で追及できるレベルまで細かくしていくことも大事です。

最後には、財務会計をインプットして伝票を投入する部分について、人による登録ではなく、システム的な連携ができないか、たとえば、販売管理との連携、人事・給与との連携、経費との連携等、コンプライアンスとのバランスを見ながら考えてみるべき領域であると考えます。財務会計は企業の中核であることは変わりなく、上述した視点で、データの質やプロセスを検討することはとても重要なことであり、財務会計という専門分野と捉えず、企業活動・企業情報の集大成であるという認識で見ると、まだまだ課題の多い領域であることに気付くことでしょう。

ポイント

財務会計だけでなく管理会計へのチャレンジが今後重要

自社の締めから月次決算確定までのプロセスを解析し、確定までの日数を短縮する

財務データのメッシュは原因追及できる程度に細かくする

埋没課題抽出方法論セミナーより