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RFP工程入門編
講座2:コンサルティング視点
コンサルティング視点
ここでは、重要なRFP(提案依頼書)を自社要員のみで、検討、作成し、運営できるか?について考察してみます。
コンサルタントを導入し、推進していくのであれば問題はないが、自社要員だけで推進するのは心配であるという方に、以下5つの問い掛けをしてみたい。ここでは、自社でRFPに取り組まれた場合に陥り易い問題点を、実際の回答を例に紹介します。
前提として、自社のメンバーの中に、過去、RFPを作成した要員がいないというケースを想定しています(一般的な企業の場合、経験者がいないことが多いというのが現実です)。
問1) プロジェクトを推進する知識、経験、時間はありますか?
- 答1) 知識、経験、なにより時間が不足する(専任ではなく、通常業務をやりながら・・・)
- 答2) ファシリテーターの役割、プロジェクトQCDの担保が要求される(事務局ではダメ)
問2) RFPを作成する方法論、経験を持っていますか?
- 答1) システム担当者は、実際の業務経験や経験範囲が狭い(業務のことをよく知らない)
- 答2) 方法論やフレームワークを活用するスキルがなく、世の中のベストプラクティスがわからない
問3) 内容の網羅性を確保できますか?
- 答1) あるべき姿を描き、業務改革の推進は困難であり、現場要望レベルの吸い上げで精一杯
- 答2) プロジェクト推進、IT業務要求、IT技術要求、IT運用要求を整理するスキルがない
問4) ITベンダーの理解レベルを把握できていますか?
- 答1) ベンダーの見積積算の要素はよく理解できない
- 答2) ベンダーの見積基準が曖昧で、高いのか安いのか判定できない
問5) ベンダー提案書内容を網羅的に比較評価はできますか?
- 答1) 予算や感覚が優先されてしまい、比較評価の理論的整理が困難である
- 答2) 比較項目の重み付け、評価項目がよくわからない
やはり、RFP工程を自社の要員のみで進めるのはかなり苦労されている様子が伺えます。しかし、押えどころを知っていれば、少しでも失敗のリスクを排除できるのです。後述では、5つのプロセスの着眼点についてご紹介していきます。
ポイント
RFP作成を自社の要員のみで実施する場合には、多くの課題がある
5つのプロセスの着眼点を知ることで、押えどころが掴めます
RFPから企てる!経営×現場巻込型RFPリーダセミナーより
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